【にんげん科】特別講座 「希望ふたたび」を実施
阪神淡路大震災から30年目を迎えました。
阪神淡路大震災で最愛の一人息子の貴光さんを亡くされた加藤りつこさん。
盈進では、毎年、1年生対象にその加藤さんによる「にんげん科特別講座」を実施しています。
今年は、1月22日に行いました。8回目となります。
貴光さんと過ごした日々(特に、中学時代、高校時代)のお話や、貴光さんが夢を見出しそれに向けて全力で取り組む大学受験の様子、そして、震災当時のお話など心を込めて温かくお話をしていただきました。
特に、「目標を持つこと」「読書の重要性」そして「何のために学習するのか?」についてお話をいただき、生徒は必死にメモを取りながら真剣に学習しました。目に涙を浮かべながら聞いている生徒もいました。貴光さんが母親に向けて書いた生涯でたった1通の手紙「親愛なる母上様」の動画(音楽)を視聴し講座は終わりました。9
講座後には、生徒を代表してお礼の言葉と貴光さんへの手紙を読み上げ、1年生全員で「小さな勇気」を心を込めて合唱して終わりました。
震災で大切な人を失う悲しみから学び、自分自身の命を守ることができるよう防災意識も高めていく中で、また、今この時間を大切にし、「仲間とともに自分で考え自分で行動する」という盈進共育のもと何事にも「いちばん!」の気持ちで取り組んでいくことを再認識しました。
加藤さん。毎年素敵な講演をしていただき誠にありがとうございます。
(生徒の感想より)
加藤りつこさんのお話を聴いて、勉強は学力が上がるためにするのだけではなく、素晴らしい方と出会い、新しい自分に出会えるための準備だと知りました。また、貴光さんのお話を聴いて、目標に向かって努力し続ける姿に感動しました。私にはまだ目標がありません。でも、今日のお話で小さなことでもいいから目標を立てたいと思いました。そして、貴光さんのように全力で目標に向けて努力します。
今日のお話を聴いて、今の時期が一番大切なのでもっとたくさんのことを学び、挑戦しようと思います。そして、誰かのために行動できる人になろうと思いました。りつこさんのお話から、自分のためでは行動できないけれど、誰かのためなら行動できると知りました。これまでよりもっと、仲間や家族を大切にして、誰かのために行動します。