6年生2人、広島県代表でNY国連本部派遣
この度、6年生の箱田麻実さんと小川千尋さん(2人もヒューマンライツ部)が、広島県代表および *(註) 外務省「ユース非核特使」として、アメリカ合衆国ニューヨークの国際連合本部で開催される「NPT(核拡散防止条約)再検討会議 第3回準備委員会」へ、正式に派遣されます。
彼女らが選ばれた理由は、盈進が2008年から広島女学院高校と沖縄尚学高校と共同で実施している「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」を先輩たちから受け継ぎ、一生懸命に活動してきたからです。
「核兵器禁止条約」の締結を求めるこの署名は、2008年からの6年間で約30万筆集まり、その都度、広島市長を通じて国連に提出されてきました。 今回は、この2人を含む高校生8人が直接、国連を訪れ、署名を手渡し、条約締結を求めることになっています。
「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」は、「2008年 第1回 中高生平和サミットin HIROSHIMA」実行委員のメンバーたちが、「中高生として持続可能な平和活動」として、自主的にはじめた活動です。
今回の正式派遣の8名は、本校のこの2名の他、広島女学院高校2名、沖縄尚学高校2名、修道高校2名です。
今回の派遣の使命は「被爆から約70年。人類初の被爆地・ヒロシマの反戦・平和と核廃絶のメッセージを世界に訴える」ということです。
活動内容は、
(1) 各国政府、国連、世界の平和首長会議メンバーとの面会
(2)「核兵器禁止条約」の交渉開始を求める署名提出
(3) NPT会議の傍聴
(4) 地元高校生やNGOメンバー等との交流、英語でのプレゼンテーション などです。
2人は、こう述べています。
「派遣のためにさまざまサポートをしてくれている広島市や広島県、外務省、盈進学園、PTA、同窓会、先輩や後輩や仲間、先生方、そして、署名をしてくれたすべての方々へ、そして誰より、これまでずっと自らの被爆体験を語り、ヒロシマの心を伝え続けてきた被爆者の方々への感謝を忘れず、これまででの活動の成果を十分に発揮したい。『もう誰にも自分と同じ思いをさせてはならない』という被爆者の復讐や敵対を超えた素朴で崇高な平和への願いを各国のリーダーやNYの高校生たちに必ず届ける」
2人は帰国後、活動報告を行います。
*(註)外務省「ユース非核特使」
若い世代が被爆者の体験を継承し、国際社会に訴えていく活動を支援する制度。外務省が軍縮や核廃絶に向けて署名集めなどの活動や研究の実績がある30歳未満の人を対象に委嘱する。
[1列目左]2013夏 署名活動中の箱田麻実さん
[1列目右]2013夏 署名活動中の小川千尋さん
[2列目左]4月11日 学校に掲げられた懸垂幕
[2列目右]4月5日始業式で決意を述べる小川さんと箱田さん
[3列目左]2013夏 女学院生と街中で署名を呼びかける
[3列目右]2014春 女学院や修道生との合同署名
[4列目左]広島平和文化センター小溝理事長と(今回同行)
[4列目右]核兵器廃絶をめざすヒロシマの会森瀧春子代表と