国連NPT契機に高校生2人派遣
羽田福山市長を表敬訪問
4月20日(月)、27日から米国ニューヨーク国連本部で開催されるNPT(核拡散防止条約)再検討会議にあわせて派遣される外務省「ユース非核特使」の6年(高3)坂本知彦君と4年(高1)作原愛理さんが、羽田晧福山市長を表敬訪問しました。市民局長の林様、まちづくり推進部長の藤本様も同席していただきました。
坂本君と作原さんは、「福山、広島、日本の代表として、特に被爆者の平和への思想を世界の人々に、高校生らしく元気に一生懸命に伝えます」と語り、国連で行う予定の英語でのプレゼンを一部、披露しました。そして、「帰国し、活動で学んだことを福山に還元して、貢献したい」と語り、羽田市長から、「戦後70年。福山も非核宣言都市として平和行政に力を入れていく。これからの次の時代を担うみなさんの活動に期待します。」と激励をいただきました。そして、二人に激励金を授与していただきました。羽田市長をはじめ、関係の方々に心から感謝申し上げます。
二人が選ばれた経緯と、ニューヨークでの活動は概ね、以下の通りです。
この度、昨年につづき(2年連続)、6年生の坂本知彦君と4年生の作原愛理さんが、広島平和文化センターから、広島県代表および *(註) 外務省「ユース非核特使」として、アメリカ合衆国ニューヨークの国際連合本部で開催される「NPT(核拡散防止条約)再検討会議」を契機に、正式に派遣されます。
彼女らが選ばれた理由は、盈進が2008年から広島女学院高校と沖縄尚学高校と共同で実施している「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」を先輩たちから受け継ぎ、一生懸命に活動してきたからです。
「核兵器禁止条約」の締結を求めるこの署名は、2008年からの7年間で約35万筆集まり、国連に提出してきました。 今回、この2人を含む高校生たちが直接、国連を訪れ、署名を手渡し、条約締結を求めます。
「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」は、「2008年 第1回 中高生平和サミットin HIROSHIMA」実行委員のメンバーたちが、「中高生として持続可能な平和活動」として、自主的にはじめた活動です。
今回の派遣は昨年と同じく、広島女学院高校、沖縄尚学高校、修道高校です。
派遣の使命は「被爆から約70年。被爆地・ヒロシマの反戦・平和と核廃絶のメッセージを世界に訴える」ということです。
活動内容は、
(1) 各国政府、国連、世界の平和首長会議メンバーとの面会
(2)「核兵器禁止条約」の交渉開始を求める署名提出
(3) NPT会議の傍聴
(4)世界のリーダーやNGOメンバーへの「核廃絶」のプレゼンテーション(英語)
(5)地元の高校生などとの平和交流
2人の決意です。
「派遣のためにさまざまサポートをしてくれている広島市や広島県、外務省、盈進学園、PTA、同窓会、先輩や後輩や仲間、先生方、そして、署名をしてくれたすべての方々へ、そして誰より、これまでずっと自らの被爆体験を語り、ヒロシマの心を伝え続けてきた被爆者の方々への感謝を忘れず、これまででの活動の成果を十分に発揮します。『もう誰にも自分と同じ思いをさせてはならない』という被爆者の復讐や敵対を超えた素朴で崇高な平和への願いを各国のリーダーやNYの高校生たちに必ず届けます。」
2人は帰国後、活動報告を行います。
*(註)外務省「ユース非核特使」
若い世代が被爆者の体験を継承し、国際社会に訴えていく活動を支援する制度。外務省が軍縮や核廃絶に向けて署名集めなどの活動や研究の実績がある30歳未満の人を対象に委嘱する。