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2014年11月19日 (水)

長島愛生園自治会 金泰九さんに感謝状贈呈

11月16日(日)、本校生徒(教職員)がこれまで18年間お世話になった国立(ハンセン病)療養所長島愛生園(岡山県瀬戸内市)の入所者自治会と入所者の金泰九(キムテグ)さんに、菅龍人校長から直接、感謝状と記念品を贈呈させていただきました。

1998年、生徒たちによる聞き取り証言集『手と手から』を発刊。学習と交流を積み重ね、入所者の方々から生徒(教職員)の人格形成、社会観、世界観、進路観等々を育み、広げていただきました。以下、感謝状(金泰九さんへ)の文面です。

感謝状
金 泰九 様
あなたは 長年にわたり 本校生徒に対し 人のいのちを大切にする心と 
社会を見つめ行動する主体性を育み 生きる意味を教えつづけてくださいました
あなたの存在とあなたから広がる人の環は 本校にとってかけがえのない希望です
あなたの米寿をお祝いするとともに 本校創立一一〇周年にあたり 
記念品を贈り 心より感謝の意を表します

二〇一四(平成二十六)年十一月十六日 学校法人 盈進学園 盈進中学高等学校 理事長 鎌刈 拓也

この日は、これまでの活動の中心を担ってきたヒューマンライツ部の部員11人が同席。
自治会の代表・神谷文義さんから、「これからもハンセン病問題の歴史を風化させないように活動してほしい」とお言葉をいただきました。
金泰九さんには、生徒たちから文集、ムクゲ(韓国国花)の苗木、手話による歌等のプレゼントがありました。養女の大黒澄枝先生(伊丹市在住/元中学校教員)も立ち会ってくださいました。生徒はスカイプ(インターネットテレビ電話)で、ソウル在住の金さんの弟さんと支援者の方を結び、お祝いの輪を広げました。また、昨年、「全国人権作文コンテスト」で法務大臣賞を受賞した後藤泉稀(現中2)の作文をもとにした映画「こんにちは金泰九さん~ハンセン病問題から学んだこと~」の試写会(完成前作品)も行いました。金さんは、「映画もよくできているね。長い間、子どもたちが私の一語一語を大切に思ってくれてうれしい。100歳まで長生きしたい」と語ってくださいました。
これまでの学習交流をご理解、ご支援いただいたすべての方々に心から感謝いたします。

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