被爆70周年記念フォーラム 「ヒロシマをつなぐ」へ参加
第8期「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」実行委員会は事前学習として、広島平和記念公園内で被爆体験朗読会に参加したり、資料館での学習を行ったりしました。また被曝70周年記念フォーラム「ヒロシマをつなぐ」(主催:広島県原爆被害者団体協議会)へ参加し、多くを学びました。被団協理事長の坪井直氏は戦争の絶対悪を訴え、若者たちが平和な世界を築き上げることに希望を抱いていると冒頭のあいさつで述べられました。
広島平和文化センターの小溝理事長は「被爆者の方々の魂の叫び」と題する講演の中で私たちが決して忘れてはならないことを訴えられました。何より、被爆者の声に耳を傾け、人生に心を寄せること。世界の現状を知らずして行動に移していくことはできないこと。被爆70年を迎える今年、未来を担う若者を含め、市民社会が被爆者の方々の恨みと復讐を超えた尊く、崇高な思いを受け継いでいくべきだということ。そして自分達ができることから始めるのだということを力強く語られました。
中高大生と被爆2世のパネリスト5名と被曝者3名とでのパネルトークには、本校を代表して中学3年生の高橋悠太君が登壇。自分達がこれまで取り組んできている署名活動を中心に、これから自分達が何を行っていくべきかという問いに対し、「森瀧市郎氏の言葉、Small is beautiful.が示すように、小さな活動だからこそ、地道にそして謙虚に仲間と共に継続して行くことが大切だと思う。被爆した方々の思いをつないでいくのは自分達。60歳以上も年齢が離れている自分達だからこそ、一歩踏み込んで話を聞いていくことができるのではないか」と心強い言葉を発しました。
会場には多くの方々が来られ、年齢層も若い人々が目立ちました。加藤りつ子さんも会場から、壇上の高橋君を温かく見守って下さいました。
被爆70周年を迎える今年、被爆者の方々の思いをそして記憶をつなぐ小さな動きが確実に行われた一日となりました。こうした場に参加できたことを心より感謝し、この日のことを各自が伝え、自分達ができること、仲間と共に行動に移すのだという決意を新たにしました。