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2015年9月14日 (月)

「 2015 第8期 核廃絶! ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン 」、Peace Forum (8月4日~8月7日)に参加

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2015年、被爆70年を迎える今年、広島および地元福山にて、第8期の署名活動および平和活動に参加しました。参加者はヒューマンライツ部、生徒会を中心とした約30名。

今年も広島女学院、沖縄尚学、修道、ハワイ・Punahou High school、山陽女子高校(岡山)その他多くの学校の仲間と共に、灼熱の中、被爆者の思いを胸に街頭に立ち続け、平和な世界を築いていくために自分達にできることを考え、実践して行きました。

以下、日ごとに流れをまとめます。

 8月4日(金)

早朝、福山を発ち、広島へ向かいました。午前中、広島女学院にて参加校の学校紹介を行い、各グループに分かれて署名活動を行いました。今年は被爆70年ということもあり、平和公園には海外から来られた方々も多く、中学生も果敢に、” We are collecting signatures to abolish nuclear weapons. If you agree, please write your signature and address here.” と呼びかけました。

 8月5日(土)

午前中は本校および沖縄尚学の学校紹介がありました。沖縄尚学は三線、エイサーを交えてのパフォーマンスを行い、署名活動に向けてのモチベーションアップをしてくれました。この日からハワイのPunahou High School(オバマ大統領の出身校)の2名も署名活動に参加し、一緒に原爆ドーム前で各国からの訪問者に署名を呼びかけました。

この日は約3,500筆の署名が集まりました。

 8月6日(日)

 早朝5時30分、宿舎を出発し、平和祈念公園の式典会場へ向かいました。松井市長の平和宣言に盛り込まれていた「思いやり、やさしさ、連帯」特に「連帯」=solidarity は今年、ユース非核特使として派遣された2名の生徒、作原愛理さん(4年生)と坂本知彦(6年生)が現地で行ったキーワードの一つでした。8時15分、70年目を迎える広島の地で広島女学院、沖縄尚学、そして本校の生徒約60名が当時のことを記憶に刻みつつ、黙祷を捧げました。午後からは、女学院にてPeace Forumに参加。ヒバクシャ・ストーリーズ(国連広報部に加入しているNGO団体「ユース・アート・ニューヨーク」のプログラムの一つ。2008年に開始、平和で持続可能な未来を実現するために、アートなどの体験の場を提供。ヒバクシャ・ストーリーズは、アートや核軍縮に人々をかき立てるようなアクションを通して被爆者の証言を届ける、米国内唯一のプロジェクト)を通しての核軍縮に関するワークショップで様々な学びを得ることができました。今回、ワークショップを担当された方々は、Robert Croonquistさん(ヒバクシャ・ストーリーズの設立者の一人)Kathleen Sullivan博士(国連軍縮部の教育コンサルタントを務めた経験をもち、国連のウェブ上の軍縮教材を開発)、SandraW. Parkerさん(画家・彫刻家 Youth Arts New York で精力的に活動)竹内道さん(広島女学院OG,ニューヨーク在住。祖父が広島日石病院の院長を務め、原爆当時、またその後の足跡をたどるリサーチをしつつ、ヒバクシャ・ストーリーズを支えるボランティア活動をしている。)の3名。それぞれの切り口で平和実現のための核軍縮についての考え方を示して下さいました。アメリカで行われている軍縮教育と日本人の証言活動を通じて見えてくるものは何かなど深く議論を交わし、学びを深めることもできました。

全てのプログラム終了後、広島女学院 「原爆犠牲者之碑」に全員で向かい、折りバラを献納し、黙祷を捧げました。

 8月7日(月)

 広島での活動最終日。この日はPeace Forum 第2日目。アイスブレークで参加者との距離も縮まった中、本題のDebate(討論会)へ移り、4つの論点(A:核兵器は廃絶すべきだし、できる B:核兵器は廃絶すべきだが、できない C:核兵器は廃絶できるが、すべきでない D:核兵器は廃絶できないし、すべきではない )から各グループで深い討論が行われました。参加した学校は、女学院、武田、関西創価、玉川聖学院、沖縄尚学、プナホウ、本校の7校。英語でのディベートグループは、伝えたいことはあるのに、英語で伝えられないもどかしさを痛感していました。各グループでは賛成派、反対派に分かれてのディベートとなりましたが、最終的にはどうやってその対立を乗り越えることができるのか、というところまで議論を深めました。NegativeなものをPositiveに変えて行く若い世代のパワーが被爆70年の広島に集結し、自分達がこれまでの歴史の流れをしっかりとつかみ、そして伝え、平和な世界の構築に貢献する決意を全員一致で行った瞬間ともなりました。

 今年も各地から多くの仲間が集い、恒久平和のために自分達にできる共通項目を見出していけたこと、必ずこれからの世の中を変えていくことになるでしょう。この様な機会が持てたこと、深く感謝し、これからも仲間を増やし、継続して地道に取り組んでいきます。